労働 Labor

採用・内定

 労働者と使用者の関係は、通常、労働契約を締結することから始まりますが、一般的には、会社(使用者)による募集に対して労働者が応募し、会社が面接等の選考を行ったうえで採用決定するというプロセスを経ます。また、採用に至るまでの間に、会社が労働者に内定を出すということもあります。

 使用者たる会社には採用の自由が認められているため、どのような人をどのような条件で雇うかについては、原則として自由に決定することができます。しかし、会社が労働者に内定を出した時点で労働契約が成立したものと考えられるため、会社による一方的な内定取消しは解雇にあたり、厳しい要件を満たしていなければ無効である考えられています。

 そのため、そもそも採用や内定によって労働契約が成立しているのか、内定取消しが有効であるかどうか等については、様々な事情を法的観点から十分に検討することが重要となります。当事務所では、労働者側、会社側を問わず、個別の事案に応じた最適な方法をご提案します。